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See which way the cat jumps

AUG 9, 2o2o
See which way the cat jumps

”猫が飛ぶ方を見てみよう=事の成り行きを見守る”


猫の話が多くてすみません…。SARAXJIJIの名前の由来は、猫の名前からという、
猫とのご縁が多いブランドですので、どうぞご容赦くださいませ。

猫にまつわることわざなどは、日本語でも多いのですが、どちらかといえばちょっと、
よろしくない表現に使われることが多い気がします。(こんなにかわいいのに…)
英語の表現では、マイペースで自分らしさをちゃんと持っている猫の良さを表現している慣用句があって、
思わず”くすっ”と笑顔になってしまいます。

この、See which way the cat jumpsという表現の直訳は「猫が飛ぶ方を見てみよう」。
それって、猫がおしりをジリジリと振りながら、どこかを目指している様子を見て、
「ふふふ」とほくそ笑みながら、どこ行くの?と、
温かさとユーモアを感じながら、それでいて優しい眼差しで見守っているような情景が目に浮かびます。
意味としては、「事の成り行きを見守る」ということだそうですが、
この使われている猫の様子からいくと、楽しみながらとか、微笑ましい気持ちとか、マイペースで行こうよという、
そんな雰囲気が漂っていていいな、と思ったわけです。

猫に限らず、人と暮らす動物たちは、無邪気なところや、見せてくれる無意識の愛情が、
そばにいる私たちにいろんなことを教えてくれているような気がします。

写真の彼は、先日訪れた友人のお店で、とても久しぶりに会えたコです。
以前はよく、行くたびに遊んでもらっていましたが、会わなくなって久しかったので、
私の座るソファの横に来てくれた時、嬉しくて「久しぶりだねー!」なんて話しかけていました。

1人掛けのソファのスペースを少し開けて、どうぞー、とトントン座面を叩いてみたら、
よっこらしょ、とのぼってきてくれて、膝に座ってゴロゴロと落ち着いてくれました。
すっかり身体を委ねてくれているその様子と、猫肌を感じた時、
自分が連勤ですっかり疲れていたこと、同時に涙が出そうになるくらい癒されていることに気がつきました。
どのくらいの時間、そうしていたかわからないけれど、私もソファにゆったりと座って、
膝に乗って気持ち良さそうに寝ている彼を見ながら、心地よい時間を過ごしました。

後日、飼い主である友人に写真を送ってみたら、
膝に乗ってる!彼はめったに自分以外の人の膝に乗らないんですよー!きっと好きなんですねぇと返事が来ました。
以前からよく遊んでもらっていたし、膝にも乗ってくれたことがあったので、そんな言葉にびっくりしました。
最近すっかりお店には同伴しない彼を、たまたま私が訪れた日は半年ぶりくらいにお店に連れてきていたのだそうです。
年齢的には、私よりも大先輩な彼。忙しいのもほどほどにしなよーと諭してくれたのかもしれません。
誰かのために、と仕事をしはじめると、つい根を詰めてしまいがちな私を、
そうやって諭してくれながら、他人には普段はしない無防備に身体を委ねることをしてくれたことで、
私を必要としてくれたと感じさせてもらえたことも、嬉しいことでした。

別の日には、友人が子供に私を紹介してくれる時に、「ニャンコ先生だよ」と説明してくれて、
なんでニャンコ先生なの??と不思議そうに言われたのですが、
友人たちにも時々笑われてしまうくらい、ただの猫好きなんだろうと思います。
こんなのや、こんなのを見ながら、1人で「くくくくく…」と笑いをこらえたりしているのも、
自分でバカだなーと思いながら、やめられないのです。
笑わせてもらって、本当にありがたい存在なのです。笑